この記事でわかること

  • 基本:常勤換算2.5人以上の要点と実務対応
  • 常勤換算の計算方法の要点と実務対応
  • よくある間違いの要点と実務対応
  • 人員基準ギリギリ運営のリスクの要点と実務対応
  • 実地指導で指摘されやすいポイントの要点と実務対応

基本:常勤換算2.5人以上

訪問看護ステーションの指定要件として、看護職員(保健師、看護師、准看護師)が常勤換算で2.5人以上必要です。このうち1名以上は常勤でなければなりません。


常勤換算の計算方法

常勤換算の計算方法について、実務で押さえるべきポイントを解説します。

計算式

常勤換算数 = 各職員の1週間の勤務時間の合計 ÷ 常勤職員の1週間の勤務時間

具体例(常勤の週勤務時間が40時間の場合)

職員週勤務時間常勤換算
A(常勤)40時間1.0
B(常勤)40時間1.0
C(非常勤)24時間0.6
合計2.6 → 基準クリア

よくある間違い

よくある間違いについて、実務で押さえるべきポイントを解説します。

間違い1:産休・育休中の職員を含めてカウント

正しくは:産休・育休中の職員は常勤換算に含めない。代替要員の確保が必要。

間違い2:管理者を常勤換算に含めない

正しくは:管理者が看護職員であれば、常勤換算に含められる(専従の管理者であっても訪問看護に従事する時間があれば)。

間違い3:有給取得日の取り扱い

正しくは:有給取得中も勤務時間に含める(雇用契約上の所定労働時間で計算)。

間違い4:理学療法士等を看護職員としてカウント

正しくは:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は看護職員の常勤換算2.5人には含めない。


人員基準ギリギリ運営のリスク

常勤換算2.5人ピッタリで運営していると、1名の退職=即座に基準割れです。

リスク結果
看護師1名が退職基準割れ→指定取消のリスク
看護師が病気で長期欠勤常勤換算が2.5を下回る
産休に入った代替要員の確保に時間がかかる

対策:常勤換算3.0以上を目標に。バッファがあることで安定した運営が可能。人材派遣サービスを緊急時のバックアップとして確保しておく。


実地指導で指摘されやすいポイント

実地指導で指摘されやすいポイントについて、実務で押さえるべきポイントを解説します。

  1. 常勤換算の計算根拠が書類で示せない
  2. 勤務実態とシフト表の不一致
  3. 管理者の訪問看護への従事時間が不明確
  4. 非常勤職員の実際の勤務時間と契約時間の乖離

まとめ

人員基準は訪問看護ステーションの存続に直結する最重要要件です。常勤換算の計算を正確に行い、バッファを持った人員体制を構築してください。