この記事でわかること

  • 管理者の法定要件の要点と実務対応
  • 管理者の実際の業務の要点と実務対応
  • プレイングマネージャーの限界の要点と実務対応
  • 解決策:業務の「仕分け」と「委譲」の要点と実務対応
  • 副管理者の育成の要点と実務対応

管理者の法定要件

管理者の法定要件について、実務で押さえるべきポイントを解説します。

要件内容
資格保健師又は看護師
経験適切な指定訪問看護の経験を有する(明確な年数規定はないが、実務経験3年以上が目安)
専従原則専従(ただし管理業務に支障がない範囲で訪問看護に従事可能)
研修管理者研修の受講が推奨(都道府県により要件が異なる場合あり)

管理者の実際の業務

管理者の実際の業務について、実務で押さえるべきポイントを解説します。

業務カテゴリ具体的な内容1日の時間配分目安
訪問看護利用者への直接訪問3〜4時間
管理業務シフト管理、勤怠、物品管理1〜2時間
営業ケアマネ訪問、病院連携0.5〜1時間
人材管理面接、教育、1on1面談0.5〜1時間
経営管理収支確認、請求チェック、行政対応0.5〜1時間

全てを1人で担うと10時間/日を超え、持続不可能になります。


プレイングマネージャーの限界

プレイングマネージャーの限界について、実務で押さえるべきポイントを解説します。

よくある破綻パターン

  1. 訪問件数が多すぎて管理業務が後回しに
  2. オンコール当番も管理者が最も多い
  3. 営業に行く時間がなく利用者が増えない
  4. スタッフとの面談ができず離職が増える
  5. 管理者が倒れる→ステーション全体が機能停止

解決策:業務の「仕分け」と「委譲」

解決策:業務の「仕分け」と「委譲」について、実務で押さえるべきポイントを解説します。

管理者がやるべきこと(手放さない)

  • 経営判断(サービス方針、拡大戦略)
  • 人事判断(採用、評価、配置)
  • 重要な外部連携(病院、行政)
  • 困難ケースの判断

委譲すべきこと

業務委譲先
シフト管理副管理者 or 主任看護師
物品・備品管理事務スタッフ
請求業務事務スタッフ or 外部委託
新人教育の日常的な指導プリセプター(先輩看護師)
日常的なケアマネ訪問担当看護師
オンコールの一部D to P with Nで医師にバックアップを委譲

副管理者の育成

副管理者の育成について、実務で押さえるべきポイントを解説します。

育成ステップ

段階内容期間
Step 1シフト管理・物品管理を任せる1〜3ヶ月
Step 2ケースカンファレンスの進行を任せる3〜6ヶ月
Step 3新規利用者の受入判断に参加させる6〜12ヶ月
Step 4管理者不在時の代行を任せる12ヶ月〜
Step 52拠点目の管理者として独立18ヶ月〜

D to P with Nによる管理者負担の軽減

管理者がオンコールのセカンドコール(バックアップ)を常に担っている場合、D to P with Nの導入で医師がバックアップ役を代替できます。

BeforeAfter
看護師が判断に迷う → 管理者に電話看護師が判断に迷う → D to P with Nで医師に接続
管理者は24時間セカンドコール管理者は本当に必要な時だけ対応

まとめ

管理者の「頑張りすぎ」はステーション最大のリスクです。業務の仕分け、副管理者の育成、D to P with Nによる判断負担の外部化を組み合わせ、持続可能な管理体制を構築してください。