この記事でわかること
- 訪問看護特有のセキュリティリスクの要点と実務対応
- 対策チェックリストの要点と実務対応
訪問看護特有のセキュリティリスク
訪問看護特有のセキュリティリスクについて、実務で押さえるべきポイントを解説します。
| リスク | 具体例 |
|---|---|
| 端末の紛失・盗難 | 訪問先への移動中にタブレットを紛失 |
| のぞき見 | 移動中の電車内でカルテを閲覧→他者に見られる |
| 写真撮影 | 褥瘡の写真を個人スマホで撮影→クラウドに自動アップロード |
| D to P with Nの通信傍受 | 暗号化されていないビデオ通話で診療情報が漏洩 |
| SNSへの不注意な投稿 | 「今日の訪問で」等の投稿で利用者が特定される |
対策チェックリスト
対策チェックリストについて、実務で押さえるべきポイントを解説します。
端末管理
- 業務用端末は法人が管理(MDM:モバイルデバイス管理の導入)
- パスコード・生体認証の設定を義務化
- 紛失時の遠隔ロック・データ消去機能を有効化
- 個人スマホでの業務利用を原則禁止(BYOD不可)
通信セキュリティ
- D to P with Nには暗号化されたオンライン診療プラットフォームを使用
- フリーWi-Fiの利用禁止
- VPNの利用(外部から電子カルテにアクセスする場合)
データ管理
- 利用者の写真は業務用端末のみで撮影、個人スマホ禁止
- クラウドへの自動同期設定を確認・制御
- 紙の記録は鍵付きキャビネットに保管
スタッフ教育
- 入職時の個人情報保護研修(誓約書の取得)
- SNS利用ルールの周知(利用者に関する投稿の完全禁止)
- 年1回のセキュリティ研修(eラーニング活用可)
まとめ
D to P with Nやモバイルカルテの普及により、情報セキュリティの重要性は増しています。「便利さ」と「安全」を両立するため、技術的対策とスタッフ教育の両面で取り組んでください。
出典
この記事で扱う制度・報酬の一次資料です。数値や要件は公開時点のものなので、最新の内容は原典でご確認ください。
- 厚生労働省「介護事業所におけるICT機器・ソフトウェア導入に関する手引き(令和3年度改訂・厚生労働省老健局)」 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001276275.pdf
- 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針(平成30年3月策定・令和8年4月改訂・厚生労働省)」 https://www.mhlw.go.jp/content/001685701.pdf
